ニッケルめっきとは

この記事では、ニッケルめっきについてご紹介します。

概要

ニッケルめっきは、シルバー調の黄白色な外観を有し、硬くて強磁性の皮膜になります。鉄鋼や銅合金上に単独でめっき可能で、防食と装飾の機能を果たすことができます。

近年、ニッケルは金属アレルギーの原因物質として、EUを中心に問題視されています。ニッケルは人によっては、金属アレルギーを引き起こす場合がありますので、装飾製品にニッケルめっきは避けられる傾向があります。

 

        光沢ニッケルメッキ加工事例

  無光沢ニッケルメッキ加工事例

特徴

めっきの種類特徴
無光沢ニッケルめっき皮膜のつき回り、柔軟性、耐食性などが光沢ニッケルめっきより良好です。ヒートシンク・電極・スリーブ・フランジなど機能用途で使われています。
光沢ニッケルめっきワット浴に光沢剤を添加したものです。電気コネクター、端子、スイッチなどに用いられています。
光沢ニッケルめっき上がりとしてだけではなく、下地めっきとして、クロムめっきの下地めっきや、金めっき、銀めっき、すずめっきなどの拡散防止層として重要な役割をしています。
ストライクニッケルめっきステンレス素材に密着の良い薄い皮膜をつけることができるめっきです。各種の金属素地に直接密着の良い下地めっきとして活躍しています。ストライクニッケル後に、上層のめっきを行うことで素材と上層のめっきとの間に強固な密着性を確保できる接着剤のような役割を持っためっきです。
スルファミン酸ニッケルめっき内部応力が小さく、折り曲げても割れにくい柔軟性のあるニッケル皮膜が得られます。高速でめっきが可能なフープめっきやニッケル皮膜を厚く加工する電鋳部品に向いています。

 

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