この記事では、耐食性(サビを防ぐ)についてご紹介します。
概要
雨や海水などにより素材(鉄や銅など)がさびてしまうことがあります。
めっきはその表面でさびを防ぐことができます。多くは2タイプに分かれます
- めっきにキズが入っても耐食性が保てるタイプ(例:亜鉛めっき、ニッケル+クロムめっき)
- めっき自身の耐食性が強く、酸素との接触を無くすことで耐食性を得るタイプ。但し、ひとたび傷つくとその部分からさびてしまう(例:ニッケルめっき)
特徴
代表的な耐食性を持つめっきの特徴は、以下の通りです。
耐食性を持つめっき | 特徴 |
---|---|
亜鉛めっき+クロメート処理 | めっきにキズが入っても耐食性を保つ。色のバリエーションが多い |
ニッケルめっき+クロムめっき | 多層にすることで空気との接触を防ぎつつ、めっきの傷にも対応。硬さもある |
すずめっき | めっき皮膜自身の耐食性は強い。皮膜は柔らかくキズには弱い。人体に比較的無害 |
ニッケルめっき | 硬さがありキズに強く皮膜耐食性は強いが、ひとたび傷つくととその部分からさびてしまう |
銅めっき | 皮膜は溶けにくい。多層めっきの下地としては耐食性が強い |
用途
代表的な耐食性を持つめっきの用途は、以下の通りです。
耐食性を持つめっき | 特徴 |
---|---|
亜鉛めっき+クロメート処理 | トタン屋根、ボルト、自動車部品、鉄道部品 |
ニッケルめっき+クロムめっき | 自動車バンパー、水栓金具 |
すずめっき | ブリキ鋼鈑、飲料缶、端子 |
ニッケルめっき | 文房具、端子、装飾めっきの下地 |
銅めっき | 下地めっきによる耐食性の向上 |