この記事では、耐食性(サビを防ぐ)についてご紹介します。

概要

雨や海水などにより素材(鉄や銅など)がさびてしまうことがあります。

めっきはその表面でさびを防ぐことができます。多くは2タイプに分かれます

  1. めっきにキズが入っても耐食性が保てるタイプ(例:亜鉛めっき、ニッケル+クロムめっき)
  2. めっき自身の耐食性が強く、酸素との接触を無くすことで耐食性を得るタイプ。但し、ひとたび傷つくとその部分からさびてしまう(例:ニッケルめっき)

 

                             

特徴

代表的な耐食性を持つめっきの特徴は、以下の通りです。

耐食性を持つめっき特徴
亜鉛めっき+クロメート処理めっきにキズが入っても耐食性を保つ。色のバリエーションが多い
ニッケルめっき+クロムめっき多層にすることで空気との接触を防ぎつつ、めっきの傷にも対応。硬さもある
すずめっきめっき皮膜自身の耐食性は強い。皮膜は柔らかくキズには弱い。人体に比較的無害
ニッケルめっき硬さがありキズに強く皮膜耐食性は強いが、ひとたび傷つくととその部分からさびてしまう
銅めっき皮膜は溶けにくい。多層めっきの下地としては耐食性が強い

用途

代表的な耐食性を持つめっきの用途は、以下の通りです。

耐食性を持つめっき特徴
亜鉛めっき+クロメート処理トタン屋根、ボルト、自動車部品、鉄道部品
ニッケルめっき+クロムめっき自動車バンパー、水栓金具
すずめっきブリキ鋼鈑、飲料缶、端子
ニッケルめっき文房具、端子、装飾めっきの下地
銅めっき下地めっきによる耐食性の向上

 

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