自動車業界とめっき
自動車は私たちの生活に欠かせない存在であり、自動車業界が技術革新を牽引しています。
自動車業界は、環境に配慮した自動車の開発や、自動運転技術の進歩など、社会に貢献する技術を生み出しています。
めっきは、様々な自動車部品に導電性・耐摩耗性・耐食性・耐久性・電磁波シールド性など様々な機能を付与したり、美観を向上させるために欠かせない技術です。全国鍍金工業組合の加盟のめっき会社の統計調査によると加工する主たる加工製品は、自動車・車両部品が1位であり、自動車業界に貢献しています。
ガソリン燃料車の部品点数は約3万点とされています。今後は、ガソリン燃料車のシェアは減少し、電気自動車(EV)のシェアが伸びることが予想されていいます。しかし電気自動車(EV)に使われる部品の数は約1万点と少なくなるので、めっき加工製品も、少なくなることが予想されています。
自動車検査登録協会によると、現在国内で7600万台の自動車(乗用・貨物・乗合)が保有されています。
電気自動車(EV)が普及してもガソリン燃料車の中古車の補修部品の需要が残るため、部品加工企業の市場がすぐに激減、なくなるわけではないと思われますが、自動車業界の100年に1度の構造変化に、めっき会社もどう対応していくかが問われています。
自動車部品とめっき
自動車部品 | 自動車用 一般機械金属めっき部品・ねじ・ボルト・ナット |
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めっき | 亜鉛めっき・亜鉛合金めっき・無電解ニッケル |
自動車部品 | カーエレクトロニクス部品・自動車用電装部品・端子 |
めっき | 無電解ニッケルめっき・金・銀・ニッケル・すず など |
自動車部品 | 自動車用 樹脂めっき部品 フロントグリル・ドアハンドル・自動車内装部品など |
めっき | クロムめっき・3価クロムめっき 電磁波シールド用の無電解銅めっき・無電解ニッケルめっき |
引用元”全鍍連めっき解説ポスター”