この記事では、導電性(通電性を上げる)についてご紹介します。
概要
通電性(通電性を上げる)とは、電流が流れやすい性質のことをいいます。
代表的な電気伝導性の良いめっきは、銀めっき、銅めっき、金めっきなどがあります。
特徴
代表的な通電性を持つめっきの特徴は、以下の通りです。
通電性めっき | 特徴 |
---|---|
銀めっき | 電気伝導性と熱伝導度が最も良い。硬さ・はんだ実装性。 |
銅めっき | プリント基板の表面に銅めっきして、電気的接続を強化し、下地金属の腐食を防止。浸炭防止処理。密着力向上。 |
金めっき | 電気伝導性。ワイヤボンディング実装特性。電気伝導性・低接触抵抗。 |
最も導電性が良い銀っき皮膜
各種めっきの電気伝導率と熱伝導率は、以下のとおりです。
貴金属の種類 | 電気伝導率(μΩ・cm) | 熱伝導率(W/m・K) |
---|---|---|
銀めっき | 1.59 | 428 |
銅めっき | 1.68 | 403 |
金めっき | 2.44 | 319 |
ロジウムめっき | 4.7 | 149 |
白金めっき | 10.6 | 72 |
パラジウムめっき | 11.1 | 75 |
用途
代表的な通電性を持つめっきの用途は、以下の通りです。
通電性めっき | 用途 |
---|---|
銀めっき | リードフレーム(純銀)、接点・端子(硬質銀) |
銅めっき | プリント基板、銅電鋳、印刷ロール、金、ニッケルめっきなどの下地メッキ |
金めっき | プリント回路基板(純金)、リードフレーム(純金)、接点・端子(硬質金) |
プリント基板